タイトル

四国のおじいちゃんち

大きな橋・・・と言うより、橋型道路と言えば良いのかな?!
本当になが〜〜い橋を車は進んで四国に渡った。
海峡に架かった橋だと聞いた。
人って凄い物作るんだねと、後部座席の茜と感嘆の声を上げた。
今日は8月8日、まもなくおじいちゃんちに着きます。

碧が住んでいる場所とは違って、周りは緑に包まれた閑静な農村地帯。
パパの車は一軒のお家の小さな門をくぐった。
家は古そうだけれど、庭の広いゆったりした感じです。   
碧も茜も初めてのおじいちゃんち。

「 いらっしゃい、ようこそ♪ 」

玄関から、おばさんと【ゆき】が飛び出してきた。

ママも慌てて車から降りて

「 ご無沙汰しています、宜しくお願いします。 」

そう、挨拶していた。
碧と茜は久しぶりの【ゆき】との再会に有頂天になって   
【ゆき】のシッポは今にもちぎれんばかりに振っている。

「 まぁまぁ、分かるのね。」

おばさんも、そんな【ゆき】を見て微笑んだ。

碧と茜も声をそろえて

「 こんにちは! 」

パパが小さく頭を下げて尋ねた。

 「 親父 いる?! 」

「 もうすぐ下りてくるんじゃ無いかな?
今日はみんなが来るからって、【ゆき】を置いていったけれどね。 」

そうおばさんは言った
どうやらおじいちゃんは、まだ山の小屋で生活しているようだ。

ママはパパに目配せしたみたい。

「 俺、親父に会ってくるわ。」

そう言って、家の中に入らずそのまま出て行った。
思わず、

「 私もついて行く! 」

そう言った碧の言葉をママは遮った。

「 今はパパだけね、これからいっぱい会えるから。 」

そう言って、引き留めた。
後ろ姿が小さくなっていくけれど、パパは迷わず歩いて行く。

夕餉にはおばさんの見事な手料理が並んだ。
おばさんは、こっそり碧にこう言った。

「 お寿司は買ってきたのよ、だって、おばさん自信ないんだもの。 」

なんだかとても開けっぴろげなおばさんだと思った。
大きなテーブルに沢山の家族、良いなぁ〜
あっ! おじいちゃんとパパが帰ってきた。
何やら二人でぼそぼそ話しながら・・・

『 ママ、二人は仲直りしたよね 』

碧は眼でママに問いかけてみた。
もちろんママも

『 そうよ♪ 』

やがて、おじさんも仕事から戻ってきて久しぶりの一族郎党の宴が始まった。
誰よりも、おじさんが一番嬉しそうだった。
おじいちゃんは、ホッとしたような顔をしながらも時折深い影が見えた。

『 やっぱり、おばあちゃんのこと気にしているよね・・・ 』

碧は一人そう思った。

 

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