タイトル

二の糸 @


二の糸 希望の糸 篝(かがり)糸
道程の向こうに伸びる糸

二の糸は・・・あまり弾くことはないけれど、それでも、なければならぬ糸。
私にとっては切れた三の糸の替わり? 希望の糸

・・・のはずだった。
しかし現実なんって、どうしてこうもうまくいかないものだろう。
二の糸、これは私にとってはこども達。
子供は神様からの預かりもの・・・そう思っていた。
もちろん今もその信念は変わらないけれど、
どこかで自分のものだとも言っている声も小さく聞こえる
はい、はい、解っています、決して私のものではありません。

私の半生の中で唯一希望が叶えられたもの
それは子供に恵まれたことで、
しかも私は出来ることなら最初の子は「お兄ちゃん」が欲しかった。   
もちろん生まれてくる子に男の子・女の子と選んだわけではない。
ただ、自分の出生を考えたとき、頼るべきは「兄」であって欲しかった。
口には出さぬ、私の我が儘。
もし、天上に神がおわすなら笑いながら許して下さった・・・
そう思うことにしている。

そして、下の子供は思いがけず一卵性双生児の男の子。
つまり、神様は【これでもか】と言うぐらい私の望みを叶えてくれたらしい。
田舎の事とて「畜生腹」と陰口をたたいた人がいたことも知ってはいるが
一昔前の「跡取りを産めない嫁」と泣いた人たちよりも、私はずっと幸せだった。

長男は・・・最近ではこういう呼び方はしないらしい、「子」。
出生時の体重は2400gちょっと、決して大きい方ではなかったが
新生児指数というのが9/10で、同じ日に生まれた赤ちゃんの中で最高だった。
結構、誇らしかったあの日

下の子は八ヶ月早産でふたりとも1600g、生死の間をさまよった。
殆ど検診にも行かなかった私は、生まれるその瞬間まで双子であることを知らなかった。
ほぼ二ヶ月、保育器に置かれた彼らだけれど
成人するまで、平均体重にこそ追いつかなかったけれど大病することなく成長した。

「親の背を見て育つ」「育てたように育つ」「じっと育つのを待つ」
色々、教育論はあるだろう。
私も間違った育て方はしない、していない・・・そう思っていた。
けれども、幾ら親が頑張っても、仮に線路を引いてもどうにもならないことを知った。

その前に・・・
大事件を起こした少年達・・・ここ数年数え切れないほどいるけれど
彼らの両親の育て方が悪いと世間からののしられるほどまずかったのだろうか?!
事件を起こした少年達はもちろん罪を認め償わねばならない。
中には問題のある家庭もあるかも知れないけれど
家族が必死になって生きてきたようなそんな姿を見るたび
ご両親のご心痛を思うとやりきれない。
これから先、死ぬまで背負う重い荷物・・・
何が彼らをそこまで追い込んだのだろうか?!

ある事件で、母親が我が子を説得できないのを見て唖然とした。
いったい・・・この母子はどうなっているんだろうと
いたずらに批判は出来ないけれど、どこかでボタンを掛け違った母子
切なかった・・・悔しかった・・・

よもや、自分がそれと同じでなくても程度は違え一歩間違えば
犯罪になりかねない事に遭遇するとはその時の私には思いもよらなかった。
我が家の問題児はその「お兄ちゃん」だった。

双子はどういうわけか生まれたときから友人&ライバル
勉強もそこそこ、体育は今にも折れそうな身体なのに
何事も器用にこなしクラスでもトップレベル。
小学生時代は兄はサッカーの主将、弟は野球のピッチャー
親の虚栄心をくすぐった、どんな未来が待っているんだろうと。
でも、そこまで。当たり前なんだけれど・・・

もしかしたら・・・下のふたりに存在をかき消されたから?!
そうとも考えてみたけれど、それはないと確信する。
何となく・・・持って生まれた性格に左右されたような
それが一番近いような気がする・・・


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