タイトル

Nora(X)

お家に帰って・・・
アタイは昨日までと同じように車庫の片隅
リボンの首輪と鎖に繋がれた。
でも、箱の中には暖かい毛布が・・・
二匹の犬たちも別にアタイに向かって吠えはしない。

やっとアタイは自分の体を見つめられた。
アッ!シッポが・・・ない?!
じゃなくて・・・今までの半分ぐらいの白い包帯?
それに・・・お腹もなんだか毛がなくて
傷跡があって・・・痛いよ?!

ライン

カーチがお皿に水を入れてくれた。
「ご飯は明日からね。今夜はお水だけ・・」
そう言って頭をナデナデ。
ただそれだけ・・・でも、
なんだかとても安心して
アタイはスゥ〜ッと眠りに落ちた。

翌朝、夜明けと同時に目が覚めたアタイは
お腹はともかく
シッポの包帯が気になって仕方なかったの。
なんか邪魔者のようで。
一生懸命ナメナメしたら・・・
アハハ・・・包帯が落ちちゃった♪
よく見たら、アタイのシッポは半分なくなっていた。
そう、赤くただれたところはスッポリなくなって・・・
短い先っぽは糸でくくられているような感じ。

起きてきたカーチが   
「アララ、包帯を取ったらダメよ。ばい菌が入るの。」
そうは言ったけれど
結局、包帯ははずされたままになった・・・
だって・・・アタイがやっぱりのけちゃうから。
傷口が開きかけたり、カーチは不安がったけれど
1週間もするとシッポもお腹の傷も何とか固まってきた。
そして抜糸。
アタイはもう一度バスケットに入れられて
お医者様に行ったの。
もうその時は“捨てられるんじゃない”って解っていたから
アタイは比較的おとなしかったと思うよ。

ライン

それから数日後
アタイは車庫から《トーチとカーチ》の部屋に入れて貰った。
カーチに抱かれて階段を上がったアタイは目がまん丸くなった!
そりゃね、時折二階の窓から
猫たちが顔を出しているのは知ってはいたけれど・・・
二間の部屋の奥からカーチの足音を聞いて出てきた猫。
カーチのベッドに寝ている猫。
振り向いても振り向いても顔が違うんだよ。
いったい・・・どうなってるの?!

「さぁ、今日から仲間が増えたわよ。仲良くね♪」
そう言ってアタイを下に降ろした。
でもね、でもね・・・次々出てくる猫
1匹、2匹、3匹・・・8匹
8匹!! 8匹もいたんだよ!!
アタイがお外でいたときだって
この広さでこれだけはいなかった・・・

思わず、「シャーッ」って吹いたアタイ。
カーチは「猫密度は高いけれど、みんな良い子よ」
そう言って笑った。
アタイの居場所、あるの?!


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