タイトル

春宵の夢

カーチの涙が枯れることはなかったけれど
小さな桜の苗木が思いの外、沢山の花をつけた。
ソメイヨシノが散り始めた頃、満開になった・・・

いつものようにカーチのお膝でナデナデ。
でも、もうあの時のように
ちぎれるような心のふるえは感じなくなった。
カーチ、大丈夫?!
アタイがついているからね。
アタイはカーチの【パール・ストーン】になるよ♪

ライン

いつものようにカーチの枕元で眠っていたアタイは夢を見た。
銀色Catジジと桜のアーチをゆっくり歩いているの。
アタイは何気なくジジに訊ねた。
『ねぇ、ジジ。ジジは神様なの?!』
するとジジは笑って
『そうとも言うけれど・・・
本当は万物の心に宿る≪良心≫そのものだよ。
いつでも、おまえの心の中にいる・・・
苦しいこと・辛いことがあれば心に問いかけるがよい。
いつもおまえと共にいる・・・

さて、おまえの【パール・ストーン】は見つかったかの?!』

『アタイの【パール・ストーン】はカーチだよ♪
アタイはカーチの優しさに救われたの。
捨てられたことだって・・・
こうなるための試金石だったんだよね。
お外が恋しいときもあるけれど
ずっと、ずっと、カーチの側でいるよ。
命がある限り・・・』

『ところでNora、牙が抜けたんだって?!』   
『アッ!・・・うん・・なぜか長いのが抜けちゃって・・』
『それじゃ、もう片方のも抜ければまた【パール・ストーン】の
力が増すかものう〜ホホホ』
『ヤダ〜〜』

思わず「にゃ〜ん」と鳴いたアタイ。
カーチが気付いて優しくナデナデ・・・   
アタイはまた、眠りの世界に落ちた・・・

 ライン

Night Cat Nora
今夜もお月様を見つめていますが・・・
それより何より
暖かなカーチのお布団が一番大好きです。

あれ以来、銀色Catジジは屋根の上で寝ていませんが
時折、お月様の影から
月の妖精ルナがNoraの幸せそうな寝息を見つめています。

『おやすみ、Nora・・・』


HOME NEXT BACK TOP