タイトル

月の妖精 ルナ

アタイのお話はこれで終わり・・・
一気に話したらなんだか眠たくなっちゃった。
ジジ、ごめんね。
アタイ、もう目を開けていられない・・・

Noraが眠りの森に沈んだ頃
月の妖精ルナはソッとジジの側に舞い降りました。
『そろそろ、お戻りの時間ですよ・・・』
『おぅ、そうじゃな。
Noraはまだ自分が【パール・ストーン】であることに
気付いてはおらん。
と言うより【パール・ストーン】の意味を知らんでの
わしは再々降りてこられん。
ルナ、時折あれの相手をしてやっててくれんかの?!』
『解っていますよ、神様・・・』

天上の星はまばゆいばかりに輝き
銀色Catジジがムーン・ロードをゆっくり昇っていくと
それと同時に・・・
東の空がボウッとうっすら茜色に染まってきました。

ライン

Noraは最近ちょっと心が空洞です。
銀色Catジジに身の上(?)を話した後で・・・
そのまま眠ってしまったNoraは
夢の中でとても不思議な光景を見たのです。

それは・・・
とても静かな湖で、なぜか時間が止まったような一瞬
湖面から神々しい光とともに
沢山のあぶくが湧き上がり誰か・・・
目には見えないほど大きな何かが   
そのあぶくをソッとすくい上げています。
時折こぼれたあぶくが虹色に輝いています。
それを・・・
天使達が愛おしそうに拾い集めていました。

【パール・ストーン】・・・
Noraは小さな声でつぶやきますが
誰も答えてはくれません。

お外が恋しいわけでも
走りたいわけでもないけれど・・・
Noraは窓辺でずっと考え込んでいます。
ハッちゃんが
『どうしたニャ〜〜ン』って訊ねても
Noraは何も答えずお外を見たまま・・・

五月の爽やかな風が、かすかに青葉の香りを運んできます。
今夜も銀色Catジジは現れないのかなぁ・・・
聞いてみたいことがあるんだけれど
あれ以来ジジは、ぱったり姿を見せなくなりました。   
もうすぐ梅雨の季節。
お月様も、お星様もしばらく見えなくなります。

『Nora・・・Nora・・・』
聞き逃しそうな小さな声が・・・
ハッとNoraは顔を上げました。
見上げたお月様の影から小さな妖精が降りてきます。
『こんばんは、Nora。私は月の妖精ルナ・・・』
驚いたNoraは思わず、一歩引いてしまいました。
『心配しなくて良いわよ。私はあなたの銀色Catジジのお友達・・・』
『ジジの?!』
『そう・・・あなたのお友達になりたくて降りてきたのよ』
こんな可愛い妖精がアタイとお友達なんって・・・
信じられないけれど、なんだかとても嬉しい気分になりました。

ライン

『ジジは元気かしら?』
『そうね、お元気だと思うわ。ただ、とてもお忙しい・・』
『そうなんだ・・・アタイね、偶然ジジに出会って
色んな事話して・・・なんだかとても安らいだの。
でも、ジジの言っていた【パール・ストーン】って言葉が
頭から離れない・・・どうしてだろう?!』
『大丈夫よ、Nora。それは自ら光り出す心の石よ。
だから、あなたが何も重荷に思うことはないの。
そう・・・自然に輝きだすの。
あなたは今のままで良いのよ。』
そうルナは優しく言いました。


HOME NEXT BACK TOP