そして・・・(5)

その後、ネコは「眠る家」にすべてを託し天上に還りました。
まるでゆりかごのような安らぎがネコを包みました。
気づいたときは・・・フフッ 天上の仲間がいっぱい待っていました。
最初に探したのは、もちろんコロコロ。
ネコにとって誰よりも会いたいお兄さんです。

コロコロは、トーチのそばでまぁるくなっていました。
そうです、コロコロはトーチがペットショップの里親捜しから見つけてきたニャンコ
なんだか、みんながいる場所が・・・古いお家のあの感じなんです。
そうだ!ここはあの「眠る家」。
地上のカーチのお部屋よりたくさんの仲間がいます。

ネコはう〜〜んと背伸びをしました。
ふと、地上を見るとカーチがロックを抱きながら「 寂しくなったね・・・ 」
そうつぶやいていました。
地上の仲間たちは、天上の仲間たちが覚えているのは
もう「ミイコとなな&はち」の3匹です。
カーチに抱かれている「ロック」は、
ネコがカーチのために神様にお願いしたニャンコです。

カーチはロックをなでながら、独り言を言っています。
「もう、3〜5年したらニャンコは君だけね。
あら、ごめん。ロックは女の子だったねぇ〜、ロック姫。
でも、家猫はあなただけ。寂しいよ。」

実は・・・フフフッ
カーチはね、ここのお家に越してきた時、
野良猫2匹手術して自由猫として餌をやっています。ココ&ハナです。
特にココは人懐っこく穏やかなニャンコです。
寒い冬には、この2匹はリビングでお泊まりしたりします。
ココは 、「あんず」の散歩にも同行します。仲良しです。

その上、昨秋にはカーチは思い切ったことをしました。
ホラッ、いつか『餌だけちょうだい♪』の野良猫さんがいたって話したでしょ。
その黒猫さん、子猫4匹連れてカーチのところにやってきたのが昨夏。
さすが、カーチも一歩引いたそうよ。
それでもね、2匹は一番最初に飼い始めた『ニャンコ』に似ていたこと。
もう一つは、残りの2匹がかなり小さかったこと。
カーチは『なな&はち』に出会った時を思い出しました。

・・・と、言うことで
母猫を含め5匹ニャンズ、結局カーチから餌をもらえることになりました。
それは、カーチが『責任を持つ』と言うことです。
昨年、11月/12月。2ヶ月にわたって避妊・去勢手術を終えました。
『餌をもらっても触らすな!』の母猫(クロカカ)。
やや、人慣れして手に入る子ニャンコ2匹。
全く手に入らない子ニャンコ2匹。
5匹のニャンズを3回に分けて捕獲・手術を実行。
一番凶暴なのがクロカカでした。

実は費用は獣医師会の補助5,000円を受けましたが、結構な金額になりました。
思いがけず、ネットの友人から応援を受けました。
術後も、カーチの庭で過ごす彼らは餌と住を保証された自由猫になりました。

だからね、カーチは全く独りぼっちになることはまず無いのです。
でも、後1年するとぼんくら宅の孫っちも小学生になります。
もう、バァバの送迎の必要もなくなります。
つまり・・・1日、ニャンズやワンズだけとの生活が始まるのが目前です。

そう言えば、おまけですがワンズも天上に帰った仲間が知っているワンコはもういません。
リビングワン「あんず」は、元々虐待犬でニュースを賑わせました。
ブリーダーによる、子供を産むためだけの犬でした。
(「さくら」とともにカーチの元にきました。)

倉庫ワンはCiro&チビの散歩についてきていた黒柴の子犬が倉庫主になりました。
その後、ルナが愛護センターから引き取られました。
カーチは自分が思っているほど、寂しくはないはずなんですが・・・
「眠る家」は、ちょっと笑みがこぼれました。
カーチはまだまだ元気なようです

「えっ!? ルナ???」 

コバルトブルーの妖精ルナは素っ頓狂な声を上げました。

「神様〜ぁ、また、私の分身送ったの〜〜ぉぉ。」

                〜*〜完〜*〜



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