(2)円卓会議

ここは・・・神様の執務室、椅子に座った神様が・・・ん?!
神様は Night cat ジジ???
いえいえ、その詮索は止めましょう。
だって、神様は何にでもなれるのですからね。

おや、神様の足下には「ゆき」がスヤスヤ寝息を立てて居るではありませんか♪
彼女の居場所は・・・懐かしい我が家に帰ったはずなのに???

「ねぇ、ゆき どうしてここに居るの?!」

そぉぉ〜っと、ゆきの耳元にささやいてみました。

「ん?!」

ゆきは大きくあくびをすると体を伸ばしました。

「うたた寝するには、気持ちの良い場所なのよ」

「 神様〜っ! 円卓会議が始まりますよ〜〜っ!! 」

ルナが小さな羽をパタパタさせながら、神様に告げました。

「 よっこらっしょ、それではちょっと覗きに行くかな 」

神様の後ろから、ルナとゆきも一緒に飛んでいきます。

エッ?! おまえは誰だ?!って・・・
私は・・・「眠る家」精霊でございます。
本日の円卓会議、私には発言権はございませんが、神様の後ろから拝見させて頂く所存です。
何しろ、精霊ですので姿形はございません。


ライン


わすれなぐさのお花畑の真ん中にド〜〜ンと大きな円卓が置かれています。
けれども、なにやら座りきれず「円卓が小さすぎる!」と騒いでいるようです。

「 ウォッホン! 案ずることはない ホレッ!円卓は自然に大きくなる。」

神様は困ったような、楽しそうな顔で両手をポンッ!とたたかれました。
すると、座れないとわめいていた猫たちも何とか納まりました。

「 いったい、どれだけの数が座っているのやら・・・ハハハッ 」

神様は愉快でたまらぬ、そう今にも声を上げそうなぐらいニコニコと席に着かれました。

「 さて、さて 本日の議題はなんかの?! 」

本当は神様はご存じなのですが、そこは神様、みんなに訊ねました。

おやっ?! 円卓の隅っこに小さな犬が座っていますよ。
ほとんどの仲間達には見覚えがないのです。
小さな声でヒソヒソ・・・『 だぁれ?! 』
たんきちが「 僕が説明します! 」立ち上がりました。

「 ボク達8匹と2匹の犬はカーチの世界で言う5年前引っ越しました。
猫は、コロコロ兄ちゃん・ネコ兄ちゃん・僕(たんきち)・ミイコ・イヌ・なな・はち・ノラ
犬は、ボク・Ciroです
でも、地上で言う5年の間にコロコロ兄ちゃん・イヌ・僕(たんきち)・ノラ&ボク・Ciroは
天上に還ってしまいました。
本当なら、今は猫 ネコ兄ちゃん、ミイコ・なな・はち だけのはずですが、
カーチは引っ越してから、ガーデンニャンズ二匹+α・・・聞こえは良いけれど外野良です。
コロコロ兄ちゃんによく似た「ココ」&「ハナ」を手術して置いています。
それに倉庫には犬も2匹います。
トーチも知っている、山のおじいさんちの「チビ」、我が家では二代目チビですね。
と、黒柴の「二代目ラッキー」です。
山のおじいさんは天国に逝ってしまって、チビだけが残されました。
カーチがボクが還った後、引き取りました。
二代目ラッキーはCiroは知っているよね。
チビとCiroの散歩にずっとついてきた子犬です。
愛護センターに捕獲されそうなのをカーチが引き取りました。
もう2匹、ブリーダーの虐待犬として捕獲されたダックスフンドの「さくら」
ヨークシャーテリアの「あんず」も引き取りました。
さくらは来たときすでに10歳でしたので、カーチは最期を看取るつもりだったそうです。
今、そこに座っているのはさくらです、みんなの仲間だよ。
あんずは来たとき5歳だったから今、10歳です
これが大まかな、新しいお家での出来事です。」

「やぁ、さくら よく来たな 仲良く、みんなでカーチを待つことにしようよ♪」
誰からともなく歓迎の声と拍手が上がりました。
さくらは照れながらチョッコンと頭を下げました『こんなに沢山の仲間がいるんだ・・・』
とっても、不思議で思わず自分の知っているカーチは何者だろう??? そう思ったのです。

「さて、本題です 実はネコ兄ちゃんから星屑メールが届きました。
ネコ兄ちゃんは今年二十一年目になりましたが、もうそろそろ還る頃が近づいたので
カーチの為に相談したいことがある・・・でした。」

「なんだ・なんだ・・・」総勢20匹にはなろうかという猫と犬たちがざわめきはじめました。
「残った犬や猫たちは、二代目ラッキーを除けばもう5年ぐらいすれば全て天上に還ってしまいます。
ガーデンキャット(外野良猫)はともかく、家の中ではカーチの側で誰もいなくなるのです。
ネコ兄ちゃんの言うには、カーチは本当は寂しがり屋で一人っきりになるのが怖いのです。
だから・・・ネコ兄ちゃんが天上に戻るまでに子猫を1匹下さい
それが、ネコ兄ちゃんの望みです。」

「ん?! 子猫を1匹渡したら、また二十年以上私たちは待たなきゃいけないよ。」
誰かがそう叫びました。
「それに、二代目ラッキー、私と違ってかなりのお馬鹿さんだからカーチ手こずっているわよ。」
初代ラッキーが不服そうに訴えました。
トーチが手を上げました。
「ネコの願いを聞き入れよう。 どうせ、天上には時間が無いのだから5年も20年も同じだよ。
同じ待つなら、カーチが淋しくないように家族を残してあげよう。」

トーチの言葉に誰も反対意見はありません。
『そう、カーチの幸せのために・・・』

「どうやら、話はまとまったようじゃな ホ・ホ・ホッ
それでは明日、カーチに新しい命を進呈することにしよう♪」
神様は満足そうに肩を揺らせて微笑みました。



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