タイトル

心に残る本

人は生きている間にどれだけの書物を読むのだろう。
もっとも最近は書物離れがひどく
目で見るもの・・・
たとえば、ドラマ・映画などが多いのだけれど。
それでも、元となるのはやはり一文字・一文字の言葉。
薫子も学生時代、読書に没頭したときがあった・・・
あれだけの時間を【勉強】に
費やせばかなり違っていたかもしれない。

食べ物はあまり偏食のない薫子だけれども
事、読書に関してはかなりの偏食だった。
日本文学と称されるものはほとんど目を通さなかった。
外国・・・に憧れたのだろうか?
それもちょっと違うような気がする。
翻訳本の良さ・・・それは読みやすさかもしれない。
特に明治以後の日本文学(旧文体)には辟易した。
先人には申し訳ないのだけれど
女性の気持ちを無視したような
勝手なことを書かれるともう本を閉じてしまう。
その点、外国文学はなんとのびのびしていたことだろう。
そんな本が、日本にもあったのに・・・
その本はとても薫子の知識では読むことは出来なかった。
後に口語文体に翻訳されて、やっと読むことが出来た。
その本のことは・・・後ほど

図書館の書棚を片っ端から読み進んだことも・・・
のめり込んだ本に【クローニン全集】もあった。   
けれど、何度も読み返したり
自分の糧となる本はそう多くはない。
薫子は一生手放せない本が二冊ある。
面白いことにそれは
文豪と呼ばれるほどの人が書いたものではない。   
まして、男性が書いたものではない。
もちろん有名な人だけれども女性。
結婚後時間が空いたときに読み出した日本文学
これもすべて女性作家だった。
意識はしなかったけれど・・・
そう・・・女の気持ちはやっぱり女♪

ライン

一冊目は【赤毛のアン】
もうこれは前出の通り。
薫子自身の出生と重ね合わせた自分がそこにいた。
そしてマリラへの憧れ・・・
温かい夢の家庭をいつも心に描いていた薫子。
そして心が疲れ切ったとき
アンの世界は優しい羽布団となって安らいだ・・・
薫子の心のふるさと。
どんなときでも無条件に受け入れてくれる優しさ。
そんなものがモンゴメリーの愛される所以?!

アンだって・・・良いことばかりは続かない。
全10巻のこのシリーズを全部読むという人は
薫子の友人の間ではそうなかった。
もちろん、続き(?)があることを知らない人もいる。
まして、戦争(第一次世界大戦)で息子を失うという
そんな超現実的な場面に巡り会って
ことさら思いを深めてしまう・・・
人としての生き様、相手に対する思いやり
命への崇高さを薫子はこのアンBook'Sで学んだ。

ライン

二冊目は【風とともに去りぬ】
ある説明では歴史書としては値打ちがあるけれど・・・
文学としては云々というのがあった。
お偉方の批評なんって○○食らえ!だと思っている。
この本はまず、あのビビアン・リー 主演の映画から入った。
圧倒された・・・
中学生だった薫子は劇場で見終えた後言葉を失った。
スカーレットのその後はどうなったのだろう?!
多感な少女時代、間違いなく没頭した。
うわべだけしか理解できなかったその頃
ひたすらアシュレを応援した。
けれども時間がたつに連れて・・・
薫子はスカーレット同様本当の成長をしていった。
レット・バトラー の愛に
スカーレットの生き抜く逞しさに・・・

逆境の中から、一時はうちひしがれても
必ず立ち上がってくるスカーレット
たとえ誹謗・中傷の的となっても
ガンとまっすぐ前を見つめる彼女に
薫子自身何度救われただろう。
生きることは【戦い】
スカーレットは今もそう微笑みかける。

ライン

最後はおまけの一冊・・・(笑)
これは薫子の心の本ではないけれど是非読んで欲しい本がある。
【源氏物語】全巻
もちろん原文なんて見ることも、読むことも出来ない。
ほんの2〜3年前、薫子はやっとこれを口語文体で読んだ。
多分「田辺聖子さん」が書かれたものだと思う。
最近では瀬戸内寂聴さんとか数人の女性の方が書かれている。
確かに参った・・・
世界で一番古い小説と言われながら
当の日本人が知らない本。
正直面白かったし、
紫の君(若紫)の源氏に対する心の変化   
今の時代よりはもしかしたら進んでいるのかも
平安王朝の作者紫式部にただ感銘。
ある意味でこれを書くことが出来た社会
今よりずっと精神的には進んでいたのかな?!
そんな余韻が残る本。


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