タイトル

プロローグ

早いものねぇ・・・
80歳になった母と同居を始めたのは。
正直5年も辛抱すれば終わると思っていた。
しかし、その自分の考えがいかに甘かったか。
思い知らされた、6年目。
ふう〜と、小さなため息をついた。
さぁ、今日も始まるよ、昨日と同じ一日が

『美しく老いる』街角の書店でこの手の雑誌は
よく見かけるようになった。
言葉で言うのはたやすいけれど、実際には
なんと難しいことだろう。
母のことはもちろんだけれども
私自身のことにしても・・・
心に夜叉が住み始めている。
なぜ? そう問いかけてみても確実な返事が出来ない。

『家族』の根幹とはなんだろう?
一緒に寝て、起きての生活の場、もちろんそうだけれども
そこには信頼という<泉>がなくてはいけない。
それがなくなったとき・・・人は夜叉になる。

老人介護ではない、ただ同居。
それなのになぜこんなにもお互いに心が荒むのだろう?
私だけ?? それとも我が家だけ??
いくら?マークを連ねても答えは返らない。
ならば・・・
いつ終わるかわからない終焉・心の旅路


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